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2009年02月

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「天使のいない12月」のレビューNo.3

『天使のいない12月』のレビューを3回目です。

『天いな』のヒロインは誰もが心に悩みや傷を持っています。
よって、シナリオではつらい展開が待っていたりするでしょう。

ですがそれは、恋愛とは必ずしも明るくて楽しいことだけではないのだという、既存の恋愛ゲームへのアンチテーゼとも取れます。

感情の疎通が上手くいかず泥沼状態になったり、彼女の心の傷は自分では癒せないのかと悩んだりと、リアルな恋愛模様を描いているのです。

キャラクターデザイン・原画はなかむらたけし・みつみ美里両氏。
美少女ゲーム界トップクラスの人気の原画家である二人によるキャラは全員大変美しく、またグラフィックも大変美麗に彩色されており、グラフィックの点では文句の付けようがありません。

ひとつ言うならば、背景グラフィックがあっさりしすぎなこと。
この点はもう少し力を入れたものにしてほしかったと思います。

Hシーンは肉体関係をテーマにしていることもありLeafにしては多めですが、グラフィックの使い回しがあったりと少々残念。
グラフィック自体は大変エロティックなものなのですが。

音楽は「さすがLeaf」といった感じ。
主題歌のオープニング曲『I hope so...』とエンディング曲『ヒトリ』どちらも切ない曲調がゲームに非常にマッチしています。
OP曲の『I hope so...』を含め、BGMはギターがメインになっており、冬の透明感を上手く演出しています。
どの曲のクオリティも非常に高いものになっています。

既存の学園ものに飽き飽きしている方、切ない恋愛ゲームがやりたい方は『天使のいない12月』をどうぞ。
きっと何か胸に残るものがあると思います。


「天使のいない12月」のレビューNo.2

『天使のいない12月』のレビューを2回目です。

『天いな』の物語は、それまで口も聞いたことがなかったクラスメイト同士の時紀と透子がふとしたきっかけで知り合う所から始まります。

透子は、自分に長所がなく自信が持てないことにコンプレックスを抱いており、いつも幼馴染みでクラス委員の榊しのぶの後にひっついて行動していました。

クラスメイトからも馬鹿にされており、クラスにも自分の居場所がないことに苦しむ透子は、時紀が逃げ場所にしている屋上に自分もいたいと願います。

しかし時紀はそれを拒み、なにか代償に出せるのかと迫ります。

透子は交換条件として自分の肉体を差し出します。

そんな流れで肉体関係を持ってしまった二人は、透子の「誰かに必要とされたい」という想いもあり、周囲には隠したままだらだらと肉体関係を続けてしまいます。

友人でも恋人でもセックスフレンドでもない奇妙な二人の関係。

その関係は小さな棘となり、周囲の人間達を徐々に巻き込み傷つけてゆきます…。

『天いな』のヒロインは全部で5人。
透子はつねにおどおどとしている女の子。
頭も悪く、鈍臭い上に気も弱いですが、たまたま持ってしまった時紀との肉体関係に自分の居場所を求めます。

しのぶは透子の幼馴染み。透子とは対照的に成績優秀な優等生で同級生からも頼りにされています。

麻生 明日菜(あそう あすな)は時紀がたまたまバイトすることになったケーキ屋の店員で女子大生。
小悪魔的な性格で時紀を翻弄します。

須磨寺 雪緒(すまでら ゆきお)は時紀がたまたま知り合う同級生。
上品で礼儀正しい性格。

葉月真帆は時紀の後輩で時紀の悪友の霜村 功(しもむら いさお)の彼女。
元気な性格ですが、恋愛におけるSEXについて答えが出せず悩んでおり、SEXを求めてくる功を拒んでいます。


「天使のいない12月」のレビューNo.1

『天使のいない12月』のレビューを3回に渡ってしたいと思います。

現在、美少女ゲームの主流である「学園もの」。
その多くは当然ながら女の子たちとの甘い学園生活を描いたもので、シビアなシナリオの作品はほとんど存在しません。

そんな「学園もの」の安易な「恋愛関係」に一石を投じるような作品が、今回紹介するLeafの『天使のいない12月』です。

『天いな』は2003年に発売された作品で、Leafのヒット作『こみっくパーティー』、『うたわれるもの』を手がけたスタッフが製作したことがウリでした。

何事にも無気力かつ厭世的な性格で、学園の屋上で日々タバコを吸うのが日課の人間関係は軽く薄く小さくがモットーの主人公・木田 時紀(きだ ときのり)。
口うるさい妹・恵美梨(えみり)の存在もあって、女はうっとうしいものだと思っていました。

しかしそんなある時、たまたま知り合ったクラスメイト・栗原透子と肉体関係を持ってしまったことがきっかけで、退屈で平凡だった彼の日常と周囲の人々との関係に徐々に変化が…。
偶然始まった時紀と透子の関係は一体どこへ向かうのでしょうか…。

ゲームスタイルはノベル+ADV。
主人公のモノローグを表す場合はノベルタイプになり、キャラとの会話では普通のADV画面になります。

声は主人公以外フルボイス。
サブの男キャラにもしっかり声が入っています。
惜しむらくは、主人公の名前が変更可能のため、台詞を読み上げる際主人公の名前の部分だけ欠けていること。
これが少し不自然なので、主人公の名前選択不可にして完全フルボイスにした方が良かったのでは。


「カラフルアクアリウム」のレビューNo.3

『カラフルアクアリウム』のレビュー3回目です。

『カラフルアクアリウム』のシナリオは、最初こそドタバタですが、だんだんとシリアスな展開になってゆき、クライマックスではしっかりとキャラクターの心理を描写しほろりとさせてくれます。

キャラの個性をきちんと引き出して盛り上げている良作のシナリオと言って良いでしょう。

グラフィックは彩色もタイトル通りカラフルで美しく美麗なものです。
ボリュームも十分。

HはフェラやパイズリなどしっかりHな要素もあり、着衣Hもあったりします。
トーコがチャイナ服を着たり、アリサに猫耳が生えてしまったりとフェチ心をくすぐるイベントも。


音楽はOP曲の『Primula juliae -プリムラ・ジュリアン-』、BGMともに作品内容によく合ったポップでテンポの良いものになっています。

『カラフルアクアリウム』は萌えゲーながらただキャラの魅力に頼ることなく、シナリオもきちんと書き込まれているしっかりとした作品です。

シナリオとキャラの相乗効果でキャラがより魅力的になっているのが良い点でしょう。

可愛いキャラの出てくるゲームがやりたいという方はもちろん、萌え要素は欲しいけどしっかりとしたシナリオも読みたいという方もぜひどうぞ。

eufonieからは、2009年春に『カラフルアクアリウム』のスタッフによる新作の「寮生活ハートフル学園ADV」『ひだまりバスケット』の発売が予定されています。

『ひだまりバスケット』に期待している方は予習にどうですか?


「カラフルアクアリウム」のレビューNo.2

『カラフルアクアリウム』のレビュー2回目です。

泉は、一臣の幼馴染み。
家事全般が得意で、特に和食に関しての腕前はすごいです。
かいがいしく一臣の世話を焼いてくれる優しい女の子ですが、からかわれたりするとうろたえてどもってしまい、極限に達すると「泉パンチ」が飛んでくる、実は結構怖い?性格。

アリサは一臣と泉の幼馴染みで、10年前は隣に住んでいました。
高飛車な性格のお嬢様で大人っぽく振る舞おうとしているが根は子供っぽく、自己中心的なときもしばしば。

カスミはアリサお付きのメイドその1。
カスミの世話全般を焼いています。格闘技が強く、アリサのボディーガードも兼ねています。素直で頑張り屋さんな性格。

トーコはアリサお付きのメイドその2。
超が付く無口で、表情もほとんど変わりません。「こく」「ふるふる」で意思表示をします。
頭はかなり良いのですが、発明が趣味で空を飛ぶバイク、爆風を撒き散らすバズーカなど無茶な発明品ばかり発明して一家の平和を乱します。
性格はマイペースで冷静です。

美羽は一臣の一つ上の先輩で学園の生徒会長。
実家が薙刀道場をやっており薙刀が得意の文武両道な大和撫子。
ですが治安を乱す者がいると許せないため、非常識なアリサと接する時だけは普段の楚々とした性格とはかけ離れたアリサとキャンキャンやりあう仲になります。

キャラクターデザイン・原画はくりっとした目が特徴の可愛らしい絵柄の木場智士氏。
氏の絵柄としっかりとしたシナリオによってどのキャラも大変個性的で可愛らしく、萌えゲーとしてはかなりの高得点です。


「カラフルアクアリウム」のレビューNo.1

『カラフルアクアリウム』を3回に渡ってレビューします。

「萌えゲー」のシナリオは基本的にキャラの魅力に頼っており、シナリオが今ひとつ物足りない作品が多いのが事実ですが、萌えゲーでありながらシナリオもしっかりと作り込まれた作品なのが今回紹介するeufonie(ユーフォニー)から発売された『カラフルアクアリウム』です。

『カラフルアクアリウム』は2006年に発売された「恋する幼なじみは~とふるADV」。

主人公の遠城寺一臣の両親は海外出張中、姉もほとんど家に居着かない。
そのため、ほぼ一人暮らしのような生活を送っていた。

隣に住む幼馴染み・椎葉 泉(しいはいずみ)との平凡な学園生活。

ところが、10年前に別れた2人の幼馴染み・アリサ・エクスレバンが、メイドのカスミ・ラオシャンとトーコ・フェラレーレ・タツミを引き連れて一臣の前に現れたことで生活は一変。

しかもあろうことかアリサは「しばらく一臣の家にやっかいになる」と仰天発言。

結局、アリサとメイド2人と一臣の共同生活が始まってしまう。
一臣と一緒に住むアリサに対抗意識を燃やす泉、一臣と仲がよい泉に嫉妬するアリサ…。
一臣の平凡な生活は一瞬にしてドタバタな生活に変わってしまったのであった。はたして一臣の運命は…。

攻略キャラは泉、アリサ、カスミ、トーコ、一臣の学園の生徒会長・神林 美羽(かんばやし みう)の5人。
どのキャラも個性的でシナリオがしっかり書かれていることもあり萌えるので、必ず気に入るキャラがいるでしょう。


「みずいろ」のレビューNo.2

「みずいろ」のレビュー2回目です。

雪希は健二の義理の妹で、素直すぎるほどに素直な性格。家事全般をそつなくこなし、健二の面倒も健気に見てくれます。

日和はいつもあたふたおろおろしているぽんこつ幼馴染み。
泣いたり笑ったりこけたりが激しいです。

清香は主人公のクラスメイトで喧嘩仲間。
ちびっこで巨大リボンが目印。麻美は主人公の先輩で、ものすごい天然でのんびり屋さん。

むつきは主人公の後輩で、秘かに主人公を想っているおとなしい少女です。

どのキャラも個性豊かで、必ず誰か萌えられるキャラがいると思います。

メインのキャラクターデザイン・原画は秋乃武彦氏。
まさに萌え系のキャラデザで、どのキャラも大変可愛らしいです。
彩色も丁寧で、美しいグラフィックに仕上がっています。

歌は2曲収録されており、オープニング曲は『みずいろ』。
佐藤ひろ美氏の優しい歌声と透き通るような旋律でまさに作品を表しています。
BGMも大変クオリティが高く、冬の透明感を上手く演出したものになっています。

『みずいろ』で描かれるのはタイトルのような透明な純愛ストーリーです。
幼い頃の思い出、約束、変わらないと思っていた今の女の子たちとの関係…。それらは時にせつなく、時にほろりとさせられ…。

Hは着衣Hが多く、制服、ブルマやスクール水着などシチュも豊富。

『みずいろ』は萌えゲー最高峰に位置する作品です。
萌えゲー好きで未プレイの方がいたらぜひプレイしましょう。
甘い学園生活に、必ず萌え転がれます。


「みずいろ」のレビューNo.1

「みずいろ」のレビュー1回目です。

「萌え」という単語がオタクの間に広く浸透してもう10年以上になるでしょうか。
当然、「萌え」は美少女ゲームでも重要な要素。
そんな「萌え」要素をとことん煮詰めて作られたのが、今回紹介するねこねこソフトの『みずいろ』です。

『みずいろ』は2001年に発売された作品で、作品のキャッチコピーは「離れえぬよう、流されぬよう、ぎゅっと…」。

ドジな幼馴染み、優しい妹、喧嘩仲間のクラスメイト、天然な先輩、主人公を慕う後輩、と、「美少女ゲーム世界での「普通」」をテーマにして作られた作品でもあります。

まさにタイトル通り「みずいろ」のような透き通った淡い想いを描いた作品と言えるでしょう。

ゲームスタイルはオーソドックスなADV。
特徴的なのは、「過去パート」と「現在パート」があり、過去パートでは主人公とヒロイン達との子供時代のエピソードが描かれ、そこでの選択によって現在パートに分岐するという点。

ヒロインは全部で5人。
主人公・片瀬健二の義理の妹・雪希(ゆき)、幼馴染みの早坂 日和(はやさか ひより)、クラスメイトの小野崎 清香(おのさき きよか)、先輩の神津 麻美(こうづ あさみ)、後輩の進藤むつき。

どのキャラの設定も「美少女ゲーム界での「普通」」を狙って作られていますが、その分「定番」をしっかりと押さえたキャラ作りをされているので、萌えはばっちりです。

『みずいろ』はまさに「萌えゲー」の頂点と言っても過言ではないのです。


「Lien~終わらない君の唄~」のレビューNo.3

  • 2009-02-12 (Thu)
  • Lien
『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』のレビュー3回目です。

『Lien』は一応分類では「泣きゲー」ということになるのでしょうが、『Kanon』のように号泣させるというタイプではありません。

むしろキャラの心理を丁寧に描いて、ほろりとさせるタイプの作品です。

ギャグに目が行きがちですが、ギャグからシリアスな場面への切り替えの文章がとても自然で上手なのです、このシナリオライターの荒川工氏は。

このゲームの特徴はヒロインのほかに主人公や親父、義理の母の恭子さん(実は狐の妖怪)のキャラも立っていること。

この作品のADV画面は立ち絵のほかにメッセージウィンドウにも顔グラフィックが表示されるのですが、志郎の顔グラフィックも表示されてころころ変わります。

志郎は普段はボケて晶からどつかれていますが、キメる所はキメる、眼鏡タイプには珍しい主人公です。

親父も普段は志郎とのやりとりでかなり笑わせてくれますが、実はかなりかっこいいです。物語後半の親父と志郎とのやりとりはしんみりしてしまうでしょう。

『Lien』は、とにかく前半のギャグの勢いが凄まじいですが、後半は心に染みる展開になるでしょう。物語の伏線も丁寧に張られており、それらを読み解く楽しみもあります。

シナリオライターの荒川工氏はギャグと物語運びに定評のあるライター。現在はライトノベルも出版しています。
荒川ギャグに触れてみたい方、とにかく笑えるゲームがやりたい方、どれも似たような泣きゲーにはもう飽きたという方はぜひ『Lien~終わらない君の唄~』をどうぞ。

「Lien~終わらない君の唄~」のレビューNo.2

  • 2009-02-10 (Tue)
  • Lien
『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』のレビュー2回目です。

主人公・志郎は物語の序盤でいきなり車にはねられて死んでしまい、成仏しきれず幽霊の姿のままこの世をさまようことになります。

しかし親父、幼馴染みの鷹取晶、クラスメイトなどの周囲の人間は誰も志郎が幽霊の姿になったことに違和感を抱かず、「あっお前死んだのー」みたいな態度で接してきます。

幽霊になっても志郎の学園生活はいままで通り。はたして志郎は成仏できるのでしょうか…。


ゲームスタイルはマップ移動式画面+オーソドックスなADV。
マップ移動でお目当ての女の子のいる場所に行き、ADV画面で会話をしてストーリーを進めることになります。

ADV画面で特徴的なのが、晶が志郎にハリセンでツッコミを入れる時などに小さい画面でカットインが入ること。
これによってギャグの演出にメリハリが出ています。


攻略キャラクターは全部で4人。
主人公の幼馴染み・鷹取晶、クラスメイトの楠若葉、後輩の笹木みなも、幽霊の近衛柚。

晶はウサ耳ののようなリボンが特徴的で、なにかあるとぴこぴこと動きます(しかしそのことに触れてはならない)。
元気な性格で、志郎が幽霊になっても容赦なくどついてきます。

若葉は幽霊になった志郎を受け入れているクラスメイトの中で志郎を怖がっているおとなしい性格の少女。
小学生のときに死んだ妹・青葉の幽霊がいつもくっついています。

みなもは眼鏡っ子ですが奇抜な性格。
幽霊で先輩である志郎にも普通に接してきます。

柚は悲劇の伝説の幽霊。
ですが本人はいたってお気楽な性格をしており天然。

どのキャラも個性が立っており、主人公とのどつき漫才は爆笑ものです。

「Lien~終わらない君の唄~」のレビューNo.1

  • 2009-02-09 (Mon)
  • Lien
『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』のレビュー1回目です。

『Kanon』が1999年に爆発的にヒットして以来、幾多のメーカーからそれはもう数え切れないほどの「泣きゲー」がリリースされました。

リリースされた作品の多くは、『Kanon』のスタイルである、日常会話にギャグを織り交ぜ、そこに徐々に切ないシーンを盛り込んでいき、物語をクライマックスへと持っていくというものをトレースしたものでした。

そんな数多くの「泣きゲー」の系譜の中にあって、少し特異な位置にあるのが今回紹介する『Lien(リアン)~終わらない君の唄~』です。

『Lien』はPurpleから2000年に発売された作品で、物語のスタイルは序盤はギャグ会話で話を進め、後半は感動的なストーリーに持っていくという泣きゲーのテンプレをなぞったものですが、特徴的なのがとにかくギャグの勢いが凄まじいこと。

とくにマニアックなネタが多く、コアなロックファンでないとまったくわからないようなネタもちらほら…
(「あそこでビル・ラズウェルとフレッド・フリスとチャールズ・ヘイワードがバンドを組んでいる!」とか)。

主人公・北倉志郎の父親・玄照は坊主にも関わらずロン毛で背中にエレキギターを背負っていますし。

しかしではマニアでなければこのゲームのギャグを楽しめないのかというとそんなことは微塵もなく、とにかく凄まじいテンポで繰り出されるギャグの応酬に必ず爆笑してしまいます。
グラフィックのないクラスメイトの台詞にすら笑えるのはこの作品くらいでしょう。

「Memories Off 2nd」のレビューNo.3

『Memories Off 2nd』のレビュー3回目です。

『Memories Off 2nd』の原画は、前作『Memories Off』でデビューしそのシックな彩色と愛らしいキャラクターでたちまち人気になったイラストレーター・ささきむつみ氏。

今作では前作のようなシックな彩色ではなく、黒と白の対比を生かした鮮やかな彩色になっていますがこちらも美しいものです。
グラフィックもキャラクターデザインを損なうことなく描かれており彩色も美麗で、どれも質の高いものです。

音楽は、主題歌がオープニングとエンディングに1曲ずつ。
どちらも人気作曲家・志倉千代丸氏が手掛けており名曲です。

OP曲は『明日天気に…』で歌はRemi氏。切ない心情を表した曲です。
ED曲は『オルゴールとピアノと』で歌はほたるの声優の水樹奈々氏。
EDを迎えた後に聴くと心に染みいるものがあるでしょう。

BGMも曲数が多く、どれも透き通るような旋律で切ない物語を見事に盛り上げてくれます。
ほたるがピアノを習っているという設定のため、生のピアノ曲も数曲収録されています。

『Memories Off 2nd』は物語によっては非常に切ないシーンが展開されるでしょう。
健は他の女の子を好きになり、自分を愛してくれているほたるを裏切らなければならないのですから。
ですが甘い恋愛ゲームばかりの中、たまにはこういう作品も良いのではないでしょうか。

総合的に見ても大変質の高い作品です。
切ない恋愛ゲームがプレイしたい方などにはとくにお薦めします。


「Memories Off 2nd」のレビューNo.2

『Memories Off 2nd』のレビュー2回目です。

『Memories Off 2nd』の攻略キャラクターは全部で6人。
ほたる、ほたるの姉の静流(しずる)、夏期講習の講師の女性・南つばめ、ほたるの親友の飛世 巴 (とびせ ともえ)、健のクラスメイトの寿々奈 鷹乃 (すずな たかの)、巴の後輩の相摩 希 (そうま めぐみ)。

ほたるは少し甘えん坊で、天然な性格の優しい少女。
幼い頃からピアノを習っており、現在はコンクールに参加するため特訓中。

静流はほたるの大学生の姉で、気さくな性格の大人の女性。

南つばめはミステリアスな雰囲気を漂わせる女性で、健の学校に夏期講習の講師としてやってきますが素性は謎。

巴はほたるとは別の学校に通っていますが親友で、快活な性格で感情をはっきりと表すタイプ。

鷹乃は一見するとぶっきらぼうですが、実は女の子には優しいため下級生から人気があります。
しかし男性に対しては冷たい態度をとります。

希は巴の後輩で、健と知り合うきっかけはバイト先(ファミレス)がたまたま一緒だったこと。
勉強も運動もそつなくこなし人望も厚いタイプですが実は、病弱で親から愛情を受けて育った双子の妹・望にコンプレックスを抱いています。

『Memories Off 2nd』では、ストーリーの開始時点で主人公にすでに恋人がいるため、描かれるのは主に主人公とほたると別の女の子の三角関係です。
そのため、プレイヤーはつらい思いや厳しい選択を迫られるかもしれません。

ですがシナリオは三角関係の心理を丁寧かつ巧みに描いた見事なものです。
修羅場が嫌だから…と敬遠せずにプレイしてみてほしいと思います。


「Memories Off 2nd」のレビューNo.1

今日からは非18禁の『Memories Off 2nd』についてレビューします。

コンシューマー向けに、アダルト作品からアダルト要素を抜いて「エロゲー」を「ギャルゲー」にして移植を行っているメーカー・KID。
そのKIDから、初のメーカーオリジナルタイトルとして発売されたのが、1999年にプレイステーションで発売された『Memories Off』です。

『Memories Off』のヒットを受け、続編として2001年に製作されたのが今回紹介する『Memories Off 2nd』です。

機種はプレイステーションとドリームキャストで同時に発売されました(どちらも内容には変わりありません)。

キャラクターデザインには前作に引き続き、『ハッピー・レッスン』などで人気のイラストレーター・ささきむつみ氏を起用。

ストーリーは、事故で恋人である彩花を失った主人公とその周りの人物の恋愛模様を描いていた前作とは変わって、白河ほたるという恋人を持つ主人公・伊波健とその周囲の女の子たちとの三角関係がメイン。

前作に引き続き、質の高いシナリオ、可愛らしいキャラクターに美麗なグラフィック、秀逸な音楽と良作に仕上がっています。

主人公の健は、同級生である白河ほたると交際中の高校3年生。
受験勉強のため、それまで所属していたサッカー部を辞め、勉強に集中することにします。
しかし熱中していたサッカーをやめたことによりやる気を失い、将来の見えない不安に陥ることになります。

そんな彼とは対照的にほたるは優秀なピアニストを目指し、熱心にピアノを練習します。
先の見えない健と明確な目的を持つほたるの間には徐々に溝が生まれていき…。


「秋桜の空に」のレビューNo.3

「秋桜の空に」のレビュー最終回です。

『秋桜の空に』のゲームスタイルはオーソドックスなADVなのですが、システムがかなりひどく、非常に使いづらいものであったため、後にユーザーによる使いやすい互換システム「C.H.A.O.S.」がフリーで公開されました。
オリジナルのシステムより格段に使いやすいため、『秋桜の空に』をプレイする場合はこのシステムをダウンロードして使うことをお薦めします。

『秋桜の空に』は『ONE~輝く季節へ~』や『Kanon』のような話の流れをしており制作側もそれを狙ったのでしょうが、この作品で泣き要素は完全に蛇足になっています。

純粋にコメディとキャラ萌え作品として楽しむことをお薦めします。
個性豊かな主人公や彼を取り巻くキャラによって織りなされるギャグは抱腹絶倒のもので、すずねえや晴姫、カナ坊の存在はかなり笑えるものでありながら同時に非常に萌えられるものだからです。

発売から数年経っているにも関わらず、いまだに「萌える姉キャラ」として非常に人気のある位置にいるすずねえ。
正直、この作品はすずねえのためにプレイする価値があると言っても過言ではありません! 

「姉属性」がない人もぜひプレイしてみてください。
プレイすれば必ずすずねえの甘さに骨抜きになります。
美少女ゲーム界を見渡しても、ここまで主人公を甘やかしてくれるキャラはいまだ他に存在していません。

『秋桜の空に』は小説、ドラマCDも発売されていますが、どちらもシナリオをゲームのシナリオライターである竹井10日氏が手掛けているため、原作の味を損なっておらず評価が高いです。

「姉萌え」ゲームをプレイしたことがない人、笑えるゲームがやりたい人、萌えるゲームがやりたい人はぜひどうぞ。

あなたも「姉萌え」に目覚めてみませんか?


「秋桜の空に」のレビューNo.2

「秋桜の空に」のレビュー2回目です。

『秋桜の空に』の魅力は9割方キャラクターの魅力であると言っても過言ではないかもしれません。
とくに靖臣にだだ甘のお姉ちゃん・涼香、通称「すずねえ」の破壊力は凄まじいです。

すずねえは靖臣(涼香は靖臣を「オミくん」と呼ぶ)にひたすら甘く、靖臣が呼べば即駆けつけ、それどころか靖臣が来てほしいと念じるだけで来てくれます。

何か困らせるようなことを言っても「おねえちゃ~ん」と言えば「オミくん、ごめんね、ごめんねっ」と言ってとにかく靖臣を甘やかします。ここは素直に甘えておきましょう。
後の「だだ甘」「姉萌え」の元祖的存在です。
喋るときは「だめだぞっっっっっっっっ!」のように、「っ」を溜めて喋るのが特徴。

晴姫はツンデレの元祖とも言うべきキャラクター。
靖臣が「はるぴー」と呼んだり、胸がつるぺたであることを指摘すると即座にキレ、「絶対殺す」と言って靖臣を追いかけ回します。
ツインテールが特徴。

若菜は病気がちで小柄な女の子。
語尾に「カナ」を2回付けて喋るため、靖臣からは「カナ坊」と呼ばれています。
小柄なわりに入院中に仕入れた「おばあちゃんの知恵袋」的知識を持っているのが意外なところ。

初子は若菜の親友で爆乳を誇ります。
数々のトラブルを引き起こす、ある意味靖臣以上のトラブルメーカー。

ひよりは靖臣の学園の出身で、現在は国語の教育実習生として学園にやってきています。
「くしゅ~」が口癖で、美人な見た目とは裏腹にかなりのドジ。

この作品では攻略キャラである女の子たちだけでなく靖臣の個性もかなり立っており、毎回度肝を抜くような言動や行動をします。
そのため、靖臣と他のキャラの掛け合いはとにかく笑えるでしょう。


「秋桜の空に」のレビューNo.1

「秋桜の空に」を3回に渡ってレビューします。

オタク界では「妹」というのは一大属性です。
凄まじい人気を持つものです。
しばらく前、もともとは雑誌『電撃G'sマガジン』の誌上企画から出発した「シスタープリンセス」が爆発的にヒットしたこともあって、一時期オタク界は右を向いても左を向いても妹、妹でした。

そんな「妹ブーム」の渦中であった2001年、果敢にもメインヒロインに「だだ甘お姉ちゃん」、つまり「姉」を据えてMarronより発売された美少女ゲームが、今回紹介する『秋桜(こすもす)の空に』です。


ストーリーは、トラブルメーカーの主人公・新沢 靖臣(にいざわ やすおみ)が、幼馴染みで靖臣に異常に甘いお姉ちゃん・桜橋 涼香(さくらばし すずか)、気が強くからかわれると「絶対殺す」の口癖が発動する佐久間 晴姫(さくま はるひ)、小柄で語尾に「カナ」を2回付けるのが特徴の楠 若菜(くすのき わかな)、奇抜な性格で思い付きで行動する尼子崎 初子(あまこざき ういこ)、教育実習生のドジな女性・小泉ひよりたちと学園生活を繰り広げるというもの。

最初はひたすらギャグ調の会話が繰り広げられ、かなり笑えるものになっていますが、物語が後半になると「泣きゲー」系のストーリーになります。

この作品の失敗点は、下手に泣き要素を入れてしまったこと。
泣き要素が陳腐で入れ方も下手なため、キャラのやりとりを楽しんでいたユーザーは後半で冷めてしまうのです。

ですがキャラの個性は非常に強く、ギャグも大変笑えるため(この点では美少女ゲームでトップクラスでしょう)、ぜひプレイしてみてほしいと思います。


「SNOW」のレビューNo.3

  • 2009-02-01 (Sun)
  • SNOW
『SNOW』のレビュー最終回です。

『SNOW』のヒロインは全部で6人。雪月 澄乃(ゆきづき すみの)、日和川 旭(ひよりがわ あさひ)、北里しぐれ、若生 桜花(わこう おうか)、橘 芽依子(たちばな めいこ)、謎の少女です。

澄乃は10年前、主人公が一時期龍神村にいた頃に親しかった少女で、今でも主人公を想っており、主人公との再会を喜びます。
あんまんが大好物で、「命の源」。天然な性格をしている心優しい少女です。

旭は、主人公の前に突然現れる謎の少女。
悪を退治するといい、周囲にやたら敵意を持っています。
主人公には尋常ではない感情があるようですが…。

しぐれは山中で出会う少女。
口数が少なく、表情の変化にも乏しく、主人公に「私は冷たい女ですから」と言い、人を寄せ付けない雰囲気を持っていますが山の動物達には好かれています。

桜花は神社の境内にいつもひとりでいる幼い少女。
「両親の帰りを待っている」と言い張ります。
いつも猫の「シャモン」と一緒にいます。

芽依子は、村でたった一つの診療所・橘診療所の娘。
澄乃の親友ですが、澄乃とは正反対の、人をからかって楽しむような性格をしています。
村に伝わる龍神の伝承に非常に詳しく、主人公はいろいろと教えられることに…。

謎の少女は桜花と親しいですが正体は謎の、感情に乏しい少女。
猫耳のような帽子をかぶっています。

どのキャラクターも可愛らしく個性的で、シナリオの素晴らしさもあり、プレイすれば必ず誰か気に入るキャラがいるでしょう。

Hシーンもキャラの魅力とグラフィックの美麗さが相まってエロティックです。

良質の泣きゲー、感動できるゲームをプレイしたい人、最近良い美少女ゲームをやっていないなあという人は『SNOW』をぜひどうぞ。

必ず心に残るものがあると思います。


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